要 請 書            

司法制度改革推進本部  御中
同顧問会議       御中
同「裁判員制度」検討会各委員殿
                         2002年6月18日

                      市民の裁判員制度つくろう会



1 私達は、去る6月12日、「市民の裁判員制度つくろう会」を発足しました。
司法制度改革審議会が「裁判員制度」を提唱して1年、政府に司法制度改革推進本部ができ「裁判員制度」の立法作業が始まって半年がたちます。
しかし、今の立法過程の論議は私たち市民にとって極めて不透明なものであり、これから裁判員になろうとする市民の意見をくみ上げて制度設計をする姿勢が残念ながら見受けられません。
 そこで、私たちは、立法過程に市民の声を反映させ、市民本位の裁判員制度を実現したいと考え、この会を結成しました。
 結成に参加した会員は、それぞれ性別、年齢、社会経験や職業、居住地が異なりますが、以下の4つの共通点で一致しました。
1) 立法過程に市民の声を反映させること
2) 裁判員の数は裁判官の少なくとも3倍以上とすること
3) 直接主義・口頭主義を貫くこと(法廷で、直接裁判員の前で繰り広げられる証言や証拠調べによって判断する仕組みとすること)
4)市民にわかりやすい言葉で裁判をすること
 今後さらに議論を重ねて、市民に望ましい裁判員制度のあり方を提言していく予定です。是非私たち市民の声を立法過程に反映してください。

2 私達は、共通点の第一項目である「立法過程に市民の声を反映させること」について要請します。
 戦後初めて市民が司法に参加する制度ができるのです。立法過程において、これから裁判員になっていく一般の市民の声を十分にじっくりと聞くことは、とても重要であり、そうでなければ、制度は正当性の基礎を欠くことになります。
 この点で、私達は、推進本部・検討会に以下のことを要求します。
1)全国各地で公聴会を開催し、裁判員制度に関する市民の意見を一般公募し、市民の声をできる限り聞くこと
2) 検討会が今後行おうとしている「ヒアリング」においては、国民各層から十分なヒアリングを行うこと。
3)市民の声を募る前提として立法過程の情報公開を徹底すること。
特に、議事録・議事概要のリアルタイム公開、発言者名の明記をすることを申し入れます。

3 また、私達は「会」として以下の点を申し入れます。
1) 私たちは「会」として検討会が今後予定しているヒアリングに関し、是非ヒアリングを受けたいと思いますので、ヒアリング対象者に選定されるよう申し入れます。
2) 私達は、ホームページ、メールマガジンを通じて検討会の議論を市民に発信する広報活動をする予定です。しかし、推進本部の議事録は発言者名も伏せられており、議事録だけでは、検討会の議論の実情や雰囲気を理解することができません。
私達の「会」の広報担当者を、検討会に毎回傍聴させてください。

4 私たちは、今後、広く一般の市民と、立法作業の橋渡し役を努めていきたいと思います。

是非、私たちの主旨を理解され、推進本部が市民と協働して立法作業を進めていくことを願うものです。  
                                以 上